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【パスツール研究所に派遣のポスドク セベール・ヴァンサンさん活動レポート(その1)】

昨年末にポスドク奨学金の受給者に選定され、3月にパリのパスツール研究所に着任したジャンヌ・ペルペチュ = セベール・ヴァンサンさんから、4ヶ月間の活動レポートが届きました。

着任:3月17日

所属とタイトル:新興感染症疫学ユニット Neovac 2*プロジェクト(プロジェクトリーダー:島川祐介博士) 研究助手

*Neovac 2 (Neonatal vaccination against hepatitis B in Africa Phase 2) とは、「アフリカにおけるB型肝炎新生児ワクチン接種プロジェクトフェーズ 2」の略です。

アフリカでは、B型肝炎に感染した母親から赤ちゃんが感染するケースが非常に多くなっています。このためB型肝炎の抑制には、新生児へのワクチン接種が有効だと考えられています。
セネガルとブルキナファソで、産前診断から赤ちゃんの生後9ヶ月までを追跡調査する事で、新生児ワクチン接種の有効性を確認するのが、このプロジェクトの目的です。

私の担当は、自分の研究分野である低コスト検査法の実行可能性と有効性を評価し、資金の乏しいこれらの地域向けに、検査法を改良して最適化する事です。

<Neovac 2関連の活動>

  • ブルキナファソの保健センターと研究所で Neovac 2に参加している医療スタッフに対し、GCLP*に基づいた研究所書類と標準業務マニュアルを作成。
    *GCLP (Good Clinical Laboratory Guidelines) とは WHO が定めた臨床試験における正しい業務プロセスのガイドラインです。
  • 保健センタースタッフ向けの既存の診療書類と業務プロセスの改善。
  • 研究計画書の共同執筆。 8月にこの分野の専門家による査読(ピアレビュー)予定
  • パリとブルキナファソのスタッフの週例リモート会議の準備

<その他の学術業務>

  • 慢性B型肝炎に感染しながら症状の出ていない患者の適切なフォローアップの研究。各種論文からデータを抽出。
  • 渇いた出血痕から、B型肝炎の核に関連する抗原量を特定する方法の有効性分析の論文の共同執筆。この新しいマーカーは、血清中での測定ではウイルス量と高い相関関係を示しています。

新型コロナウイルスの影響でプロジェクトにも遅れが生じています。セネガルではいまだ目処が立っていませんが、ブルキナファソでは夏の終わりに開始すべく準備を進めています。