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11/12日仏セミナー(東京)実施報告

日本パスツール財団は、仏パスツール研究所からパスカル・コサール教授(パスツール研究所特別クラス教授、フランス科学アカデミー終身書記)を招き、11/12(火)国立国際医療研究センター(NCGM)と共催で日仏セミナー「これからの微生物学」をNCGM研修センターで開催しました。 講演のテーマは、「我々は微生物といかに付き合うべきか?」。若手研究者を中心に、約60名の参加者が集まりました。

始めに、共催者を代表して国立国際医療研究センター理事長の國土典宏博士が開会のご挨拶。続いて、コサール教授が演壇に立ち、「病原菌リステリアと歩む《これからの微生物学》への旅」という演題で基調講演に臨みました。同教授はリステリア菌研究の世界的権威であり、リステリア菌が腸管腔内で生き残り、細胞内に侵入し、感染した様々な組織内に拡散する仕組について専門的に解説されました。さらに、最先端技術を用いた最新の研究成果である、リステリア菌の腸内微生物叢との相互作用についても言及されました。

休憩をはさんで、NCGM国際感染症センター長の大曲貴夫博士が演壇に立ち、「我が国の医療分野における薬剤耐性(AMR)の状況と対策」の演題で講演されました。引き続き登壇された酪農学園大学獣医学群准教授の臼井優博士も、「動物分野と医療分野の薬剤耐性(AMR)の問題のつながり」の演題で、薬剤耐性問題の現況を紹介されました。 この後、国際医療福祉大学大学院教授の渡邉治雄博士が座長となって、「薬剤耐性(AMR)克服のための世界連携」のテーマでパネル・ディスカッションをリードし、先に講演された3人の講師をパネリストに、会場からの質問も踏まえて、薬剤耐性克服の課題と将来展望について議論を展開されました。

最後に、NCGM研究所熱帯医学・マラリア研究部長の狩野繁之博士が閉会の挨拶を述べ、約4時間にわたる講演会が終了しました。 続いて18時より、会場を地下1階のレストラン「ビアンモール」に移し、約40名の参加者を迎えて懇親会が行われました。パスカル・コサール教授をはじめ、各講師の皆様と若手研究者の皆様との交流の輪が広がり、和やかな雰囲気に包まれた懇親会となりました。 本講演会にあたりましては、一般社団法人 東京倶楽部、及び公益財団法人 大山健康財団の助成をいただき、開催にこぎつけることができました。ここに記して感謝の意を表させていただきます。


東京講演会場の様子


渡邉治雄先生を座長とするパネル・ディスカッション


コサール教授を囲んで共催者のNCGM國土理事長(右から2人目)、
日本パスツール財団の渡辺代表理事(右端)ほかと記念撮影